デートの最中に彼女からスマホに電話が
その女性客は最初から僕をベタ褒めでした。
「芸能人みたいに素敵」とか「私あなたを好きなってしまいそう」などと事あるたびに科を作ってきます。
こいつは僕に気があるなと、3回目くらいから僕はすっかり恋人気取りになりました。
5回目に会った時でした。
2人でイタリアレストランで食事をしている時に僕のスマホが振動しました。
画面を見ると僕が大学で付き合っているヒロミからの着信です。
すっかり態度が大きくなっていた僕は、女性客の前で電話に出てしまいました。
僕が電話に話しかける話し方を聞いていれば、女からの電話であることは、誰でもわかるような喋り方を僕はしてしまったのです。
女性客は何も言いませんでした。
そして彼女は会計を済ませ、その日のデートは終了しました。
別れ際に女性客が「またね！」といったので僕は自分の重大なミスに気づくことはありませんでした。
しかしその日を限りに彼女からの指名は、ぱったりとなくなりました。
パチンコ店の前で頬を張られた出張ホスト
女性客は最初からどこかよそよそしかった気がします。今考えてみれば。
僕が会話を仕掛けてもなかなか乗ってきません。
僕らは彼女のリクエストで街中にある大手居酒屋チェーンの店で酒を飲むことになりました。
「このノリじゃあ、今晩はエッチはないな」とそこそこの美人を前にちょっと悔しい僕でした。
彼女はお酒の飲み方もチビッ、チビッと生暖かくなった生ビールのジョッキに唇を付けるだけで、とても僕との時間を楽しんでいるようには見えません。
ところが8時を回った頃、彼女が豹変しました。
生暖かくなってしまったビールを飲み干すと、何か吹っ切れたようにチューハイをでかいグラスで一気に飲み干し、お替りを注文したのです。
彼女の目の周りは真っ赤に染まり、呂律も怪しくなってきました。
9時になると3杯目のチューハイを空けた彼女は突然立ち上がり、僕の手を掴んで、「ホテル行こ。ホテル。さっさと済ましちゃおう」と美しい顔に似合わないセリフを吐くと、サッサと会計を済ませて店を出ました。
追いかける僕が居酒屋の隣のパチンコ屋の前を通り過ぎようとした時でした。
誰かが僕の背中をポンポンと叩いて「あんた誰？あんたミキの何なの？」ミキよりも頭一つ小さい女は目一杯僕にがんを飛ばしてきます。
僕は「どんなことがあってもお客様の為に恋人のフリを続けろ」と事務所で教えられたとおり、小さな彼女を見据えて「僕はミキの恋人さ。何か文句あるのかい？」と決めてやりました。
その瞬間、驚いたことにその彼女は道路にうずくまると大声で泣き始めたのです。
女性客はレズビアンでした
20ｍも先を歩いていたミキは大きな泣き声に気付くと、僕のところに駆け寄り、いきなり僕の頬を平手で思い切り張ったのです。
強烈な一撃でした。
ミキは優しくうずくまっている少女にハグをして「ユカ心配しないで、こいつはただの出張ホストのクソ野郎なのよ！」と少女を慰め始めたのでした。
通行人が足を止めて僕たちを見ています。
人前で女に頬を張られた僕は決まりが悪く、顔を真っ赤にしてミキに文句を言おうとして彼女に振り返ると、なんと2人は人目も気にせずにキスをしていました。
それもバリバリに舌を絡めたディープなフレンチキスです。
全てを察し、怒る気さえ失せた僕は「じゃあまだ時間には早いけど帰るぜ」と言いましたが2人は聞いていませんでした。
ユカが落ち着くとミキは急に我に返ったようにおとなしくなり、冷静に話し始めました。
「ごめん、ひっぱたいて。私たち恋人同士なの。でも2日前に大喧嘩しちゃって。ユカがまだ私を愛しているか試すためにあんたを買ったの。ごめん、本当に。」
僕は彼女にもらっていた一万円札を握りしめるとパチンコ屋のドアを開けた。
デートの相手は事務所から紹介されたVIP！
デートの相手の女性客は、出張ホストの事務所から紹介されたお客様でした。
事務所によれば、何でも社会的に影響力を持つ方の2番目の奥様だそうで、くれぐれも粗相がないよう、またどんな要求にも嫌な顔をせずに応対するよう念を押されました。
午後6時の待ち合わせの場所は何故か氷川神社の鳥居でした。
デートの相手の彼女は直ぐに分かりました。
綺麗に和服を着こなした30歳代中ごろの美人で、和服の上からでもそのナイスバディは容易に想像することができたのです。
僕は心の中で小さくガッツポーズを決めると彼女に近づき、自己紹介をしました。
「出張ホスト〇〇から来ました健也です。はじめまして。」
彼女は僕に一瞥をくれると煙草で潰れてしまったハスキ―な声で「和代よ。よろしく。」とだけ言うとタクシーを捕まえ先に乗り込みます。
銀座のフレンチで吉野家の牛丼をかきこむ和代夫人
タクシーの後部座席で彼女はしきりに後続車を気にしていました。
彼女は銀座で車を止めると、レカンという名のフレンチレストランの老舗に入って行きます。
顔見知りらしい店長が早速挨拶にテーブルまでやってきました。。
彼女はそっけない返事を返すと1本3万円もする赤ワインとシャトーブリアンという名のステーキを2枚注文しました。
シャトーブリアンの値段は一枚1万8千円、僕の分と合わせて3万6千円です。
しかし和代夫人は優雅に食事を楽しむことはありませんでした。
まるで午後の作業に遅れることを心配する工事現場のワーカーのように、がつがつとステーキを切っては口に放り込んだのです。
これじゃあ、吉野家で牛丼食ってるのと同じじゃねえかと思いながら、僕はゆっくりと食事を楽しみました。
10分ほどで、400グラムはあろうかというステーキを平らげた和代夫人は、いらいらを隠さずに僕に言います。
「若いくせにいつまで愚図愚図くってるの！早くいくわよ。何ならステーキ持ち帰りにする？」
驚いた僕はとにかく残っているステーキを口に放り込むと、先に席を立って会計をしている和代夫人を追いかけました。
和代夫人はまたタクシーを拾うと銀座近くの有名なラブホテルの名前を運転手に告げました。
ラブホテルの近くでタクシーを降りた和代さんと僕は歩いてホテルの玄関に向かいます。
そのホテルは一見小奇麗なシティホテルのようで、きらびやかなネオンサインなどはありませんが、知る人ぞ知る高級ラブホテルです。
和代夫人は黙っていれば、どこかのセレブの奥様に見えるのですが、後ろを歩く僕を振り返ると
「あんまり近くを歩くんじゃないわよ！みっともない」
と吐き捨てるように言いホテルのロビーに入って行きました。
牡丹の花のタトゥーを背負った女
ホテルに入る時の彼女はあちこちを見回し、ものすごいテンションで警戒しています」。
部屋に入りパンツを脱いだ僕に一瞥をくれると
「あんた、さっさとオチンチン洗ってらっしゃい。仮性包茎を無理に剥いているのがすぐにわかるわ。チンカス綺麗にしてきてね」
そう言い、僕をバスルームに追いやり和服の帯を解き始めました。
ベッドにもどるとうつ伏せになっている和代夫人の背中のタトゥーが目に入りました。
唐獅子はいませんでしたが、真っ赤な大きな花びらの牡丹の花が背中一杯に広がっています。
首元には「GENJI 命」と彫られてあります。
ビビりまくるぼくに和代夫人は追い打ちをかけます。
「なに愚図愚図してんだい。早く済ませて帰らないと、あたしの旦那の舎弟に弾かれちまうよ」
「はっ弾かれるって、拳銃で撃たれて殺されるってことですか？」
と僕が上ずった声で質問すると和代夫人は煙草に火を付けてからこう言ったのです。
「あたしの亭主はあたしの浮気相手に弾を3発も打ち込んで、服役してるのよ。だから男日照りが続いてるのよ。」
そう言いながら、もはや戦闘能力を完全に失っている僕のオチンチンを「かわいい！」と言いながら頬張りました。
結局、早くしないと見つかって殺されるとかなんとか言いながら、和代夫人は僕に3回もエッチを強要したのです。
不思議なことに、危機感全開の僕のオチンチンはいつの間にか、いつもより元気でした。
こんな経験をする出張ホストは1000人にひとりいるかいないか
こんな経験をする出張ホストは1000人にひとりくらいで、その出張ホストがこんな場面に出くわすのは恐らく一度あるかどうかと言うところでしょう。
出張ホストは確かに社会的影響力のある人の奥様を相手にすることは何度かあるかもしれません。
それは、出張ホストというシステムが女性客の個人情報を決っして漏らすことがないという信用があるからなのです。
しかし例えその女性が社会的に影響力のある人の奥様であっても、自分のことをここまで話す人はまずいませんし、出張ホストも自分から女性客のプラベートに踏み込むことはご法度です。
したがって、出張ホストが例えそのような女性がデートのお相手であっても、そのことを知ることはありません。
だから安心して仕事をしてください。
出張ホスト業界の老舗、信用と実績がある「出張ホストSWEET」は安心して皆さんが働けるように、日々サイトの監視を行っております。
また、警察にも営業の届出をしておりますので、万が一という場合にも安心して警察に相談することができます。
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