出張ホストで一発稼ぐぞと、大きな志を持って大谷翔平太は北陸新幹線で東京駅に降り立ちました。
東京は高校の時に代々木ゼミナールの夏季講習で、一ヶ月ほど滞在したことがあるので、それなりに土地勘はあるほうです。
大谷翔平太は、早速大学生の姉が住む中野のアパートに転がり込むと、実家から持参したラップトップの電源を入れ、ネットサーフィンを始めました。
あるある、インターネットのサイトには大谷の探す「出張ホストクラブ」がうじゃうじゃあります。
大谷の心は踊ります。
金のない彼は迷うことなく登録料が無料の出張ホストクラブの中からホームページのサイトがお洒落な会社を選び出しました。
「出張ホストSWEET」という十数年出張ホストの仕事を手掛けるサイトも立ち寄りましたが、大谷はこの業界に会社の存続年数は関係ないと思い、「出張ホストSWEET」を選ぶことはありませんでした。
店の名はドリーマーです。
今の大谷にはしっくりくる名の会社なのです。
早速彼はドリーマーの事務所に電話を入れ、面接の日と時間を決めました。
報酬は女性客のランクに応じて会社側が2週間毎に支払う規定になっています。
登録料がフリーな上に、毎月事務所に支払うプロフィール掲載料もない、親切なクラブに思えます。
面接の日に買わされた10万円の商売道具
ドリーマーの事務所で大谷を面接したのは、サラリーマンらしく紺のスーツを着込んだ30代後半の男性社員で、名前を中村俊之介と名乗りました。
面接は簡単に済み、プロフィールと大谷のお気に入りの写真の入ったデータ、そして大谷がいつも使っているたった一つのメールアドレスを中村に伝えたました。
「それでは仕事が入り次第、メールに連絡を入れます」そう言われ、大谷が腰を上げたとき、中村が椅子の横に置いていた品物をテーブルに並べ始めました。
それは、女性がオナニーの時に使うバイブレーター2種類とそれを使うときに塗るローションでした。
「それでは、まずこの商売道具を購入していただきます。値段はお安くしておきます、すべてセットで5万円で結構です。」と中村は表情を変えずに淡々と言いました。
「いやっ!僕はこんなもの使いませんよ。結構です。」と大谷は断りますが、中村は執拗です。
「これを購入していただけなければお客は回せませんな。それでも良いですか?商売道具を購入されないのでしたら、あなたの写真やデーターは弊社のサイトの一番最後に載ることになりますが、それでも良いですね?」
仕方なく、大谷は5万円を中村に渡し、事務所を後にしました。
何で出会い系サイトからこんなにメールが来るんだ?
翌日から大谷の携帯電話はメール着信音で鳴りっ放しになりました。
どういうわけだか、東京中の出会い系サイトから引っ切り無しにメールが送られてきます。
何故なんだ? こんなことなら、ヤフーかグーグルのフリーメールにしておけばよかった、そうすれば、すぐにメールアカウントを削除してまた新しいメールアドレスを作れるのに。
どう考えてもドリーマーの事務所が、大谷のメルアドを出会い系サイトの業者に売ったとしか考えられません。
何故なら昨日面接に行って、今日朝から出会い系サイトのメール着信音が連呼されているからです。
余りにタイミングが良すぎます。
少し稼いだら、登録する出張ホストクラブを変えた方がいいかなと、大谷は考え始めていました。
初めての指名!保証金?なにそれ!!!
面接の日から2週間経つが、未だに事務所からは何の連絡もありません。
中村の話では、「出張ホスト依頼の電話が殺到していて困っている、できれば面接の日からでも働いてもらいたい。」ということだったのに。
それから2日後、大谷翔平太にドリーマーの事務所から初めての指名が入りました。
中村の話によると相手はIT企業の役員の30歳代の女性で、一回のデートでの報酬は10万円だと言うことです。
大谷は電話を切った後、小躍りして喜びました。まだ入ってきていない報酬がもう懐に入金されたように、その日の夜は姉を誘って焼き肉屋で祝杯を挙げたのです。
翌日事務所が待ち合わせの場所を伝えるメールを送ってきました。
さらに一応規則で報酬の5万円を先に事務所に入金してくれというメッセージも添えられていました。
何でも、この業界では万が一トラブルが発生した時のために、報酬の半分を予め事務所側が管理するとのことです。
問題が何もなければ、出張ホストサービスの翌日に返金すると中村は事務的に言いました。
突然の待ち合わせ場所変更?何かあるぞ!
何の疑問も持たずに大谷は5万円を持って事務所を再び訪れました。
そしていよいよ10万円の稼ぎの当日、大谷は約束の待ち合わせの場所に向かっていました。
ところが、途中で事務所から電話が入り、待ち合わせ場所が急遽、変更になったことを告げられます。
新しい待ち合わせ場所までは、電車で30分はかかるところです。大谷は焦りました。
待ち合わせに時間までは、20分しか残されていなかったからです。
結局、新しく指定された場所に到着した時には、女性客の姿はありませんでした。
事務所に問い合わせると、時間に間に合わなかったので先方が一方的にキャンセルしてきたと、中村は言い、そして大谷に連絡が遅れたことを謝罪しました。
さらに、中村はお詫びにドリーマーのVIP女性客を紹介するとも約束してくれたのです。
一週間後、預けた5万円を取に行こうか迷っている大谷に事務所から連絡が入ります。
中村が約束した通り、今度のクライアントは超セレブで、一回のデートの報酬は90万円ということでした。
保証金にする45万円は今手元にないと大谷が中村に告げると、中村は暫く考えてから電話口でこう言いました。
「この間の件があるから今回の預り金は30%、30万円で結構です。それにこの前預かった5万円があるからそれを差し引いて25万円だけ入れてください。」
大谷は今度こそと言う思いで、銀行から25万円を引き出し事務所にそれを預けにいきました。
「全てうまくいけば、90万円の稼ぎだ。今までの損失も一気に取り戻せる。」そう大谷は自信に言い聞かせました。
なっなんだこりゃあ??美人局じゃないのかこのシーチュエーションは??
VIPセレブとのデート当日、大谷は散髪屋に行き、新しい靴を買って約束の場所へといそいそと向かいました。
相手は化粧は派手でしたが、あまり女に慣れていない大谷にはそこそこの美人に見えています。
居酒屋で焼き鳥と生ビールで食事を済ませると女性客は大谷をラブホテルに誘いました。
大谷には、もちろん断る選択肢などありません。
これこそ彼が夢にまで見たセックスを楽しんで、お金を稼ぐダイナミズムなのですから。
ホテルに入ると彼女はドアを空けたまま服を脱ぎ始めます。何でも彼女は閉所恐怖症なのだそうです。
大谷は自信の息子を制御することは、もはや不可能な状態になってしまいました。
そして大谷が彼女に飛びかかった瞬間でした。
刺青を二の腕から覗かせたガタイの良いパンチパーマの男が、部屋に音もたてずに入ってきて、大谷の頬を張ったのです。
「てめえ、俺のバシタに何しやがる? キッチリ落とし前つけてもらうから覚悟しな、小僧!」
もはや大谷の息子は戦闘能力を失い、彼はその場にへたり込みました。
「僕は出張ホストで、彼女にホテルに誘われただけです。」全身の力を振り絞って大谷は叫ぶようにして男に言います。
そしてまた頬を張られました。
「小僧!そこまで言うなら俺の女がホテルに誘った証拠を見せな!」大谷は反論することができませんでした。
中村の「ホテルに誘われますよ」というメッセージは既に削除してしまっていたからでした。
大谷翔平太は有り金の5万円を支払い、ホテルから逃げるようにして走り出しました。
こんな商売はもうやめよう!そんなうまい話はこの世にないんだ。
大谷は翌日ドリーマーの事務所に電話を入れました。そして彼は自分の耳を疑ったのです。
「大谷君、昨日夜遅く、君が相手したVIPからクレームが入った。ホテルに行って何もせずに逃げ出したそうだね。まあ最初だから仕方ないが、うちもボランティアでなく商売だから、そうそう甘いことばかりいっていられない。損害賠償として30万円は会社の方でいただいておくよ。」
もう大谷に言葉を返す気力は残っていませんでした。
例え、昨日の美人局が、ドリーマーが最初から仕組んだ詐欺だとしても、それを証明するものは何もありません。
とにかくこれ以上被害を拡大させないためにも即刻、ドリーマーを辞めるしかないと大谷は思いました。
翌日ドリーマーの事務所で大谷は登録抹消の意向を中村に伝えました。ここまできたら恨みつらみは言うだけ無駄です。
中村が煙草の煙を大谷の顔に吐き出しながら言いました。
「そうですか、仕方ありませんな。それでは登録抹消の手続きを始めますので、プロフィールと写真の抹消手数料5万円をお支払いください。」
その場で大谷翔平太は天を仰いでしまったのです。
この一連の詐欺をまとめてみましょう
まず登録料を無料にして、面接終了時に商売道具と称する、ろくでもない品物を高額で売りつけます。
古典的な出張ホスト志願者を食いものにした詐欺の方法です。
→「出張ホストSWEET」は出張ホスト志願者に物品を販売したりは決してしません。
次に出張ホストクラブ側が入手した出張ホスト志願者のメールアドレスを、出会い系の業者に売りつけます。
これも良く見られる方法で、詐欺ではありませんが、出張ホスト希望者をターゲットとしたやり方です。
→「出張ホストSWEET」はホストの皆さんの個人情報は法律にのっとり、しっかり管理し、決して流失させません。
そして恐怖の保証金制度。
報酬の半分や3割を、前もって預かるなどというホストを食いものにした許せない詐欺行為です。
しかも存在しない女性客の待ち合わせ場所を直前に変わったと、出張ホストを騙し、保証金を返さない行為はもはや詐欺の領域を超えています。
→「出張ホストSWEET」には前預かりとか、保証金などという制度は一切ありません。
更に美人局です。
これはもう悪質な出張ホストクラブというよりも、犯罪集団と呼ぶべきでしょう。
→「出張ホストSWEET」は十何年の長い歴史の中で、ホストからこのようなクレームを受けたことはただの一度もありません。
万が一の場合も、出張ホストSWEETは公安委員会(警察)に届出済みのサイトですので、心配することなく被害届を提出できます。
最後が退職(登録を抹消)するのに手数料、違約金をとるあこぎなやり方です。
これはまるで、暴力団から足を洗う場面を想像してしまいます。
→「出張ホストSWEET」は登録抹消が出張ホストご自身でできるシステムを取っています。
もちろん事務所にメールをくだされば、即座に無料でプロフィールや写真は抹消致します。
とにかく大谷翔平太が一番いけなかった点がお分かりになりますか?
「出張ホストSWEET」の営業年数を甘く見ていたことです。
悪質な出張ホストや詐欺を働く出張ホストは、すぐに目を付けられますから、ヤバくなったら直ぐにサイトや事務所を閉鎖します。
そして新たにサイトを作り新しい名前でネット上に登場するのです。
したがって悪質な出張ホストクラブは、その営業年数を調べてみればすぐにわかります。
そんな出張ホストクラブはせいぜい6か月か1年の営業実績がいいところでしょう。
もちろんそういった詐欺集団がわざわざ警察署に届出などするはずもありません。
営業年数十年を超える信頼と実績の「出張ホストSWEET」は公安委員会届出済の安心安全の会社です。
主張ホストにチャレンジしてみたいあなたは、是非出張ホストSWEETをお試しください。